ゆに昆布

酢昆布がうまい

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 前回の記事は古いジャパニーズSFだったのに対し、今回はナウな日本SF作品、短編部門で星雲賞とったり、国内ベストSF2012第4位取ってるそうです。(帯に載ってた)
 それにしてもこの作品、表紙からタイトルまでネタに溢れてますね。表紙の初音ミクっぽいキャラクターとニコニコ動画っぽいもじりのピアピア動画。作品内でもボーカロイドとコメントが流れる動画サービスとして登場し物語の最初から最後まで絡んできます。他にもコンビニエンスストア「ハミマ」とか知ってるニュースサイトやら著名人がてきます。この部分に関しては、フィクションのなかに見知ったリアルなものが絡んできてもネタや作品の味だと割りきれる人じゃないとシラけてしまうかもしれません。
 日本のネットカルチャーのノリを前提とした展開は今の時代をよく写しだした作品だと感じました。

 
 
 
 

 以下、ネタバレを含む内容です。
 この作品は何といっても物語終盤に登場する地球外生命体です。この生命体は人類と接触し、人類とは異質でなおかつ親しみのあるフォルムとして表紙に描かれているボーカロイドで人類の前に姿を表します。しかも、この宇宙人は地球の文化に触れるのが目的で、自己増殖をして情報を吸収し続ける事ができる。人類と出会ってから即効でwindows、LinuxOS Xをセットアップしやがり、あらゆる通信技術に適合します。辞書も丸のみしてるので会話もパーフェクト。
 目的は人類との文化交流なので、増殖を続け望む人には一人につき一人の可愛らしい宇宙人が付き添ってくれます。いやぁ2次元が3次元にとはまさにこのこと。エッチは人類の生態に干渉しかねないのでNGというのは残念。 2次元の世界がリアルに表れたとき、私たちはなにをしでかすのか・・・妄想の捗る一冊です。