スゴ本さんでものすごい紹介のあった本だったので実際に読んで見たよ。
>完璧な悪夢「野性の蜜」 (http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2012/09/post-b757.html)
この本をスッパリ言うと『絶望本』
死の作家という異名を持つ作家だけにこの本に綴られている30篇のうち26篇が死となんらかの関係性をもっています。ただただ死にまくるのではなく、生き物の死までのプロセス、感情、とりまく環境をうまく短いページ数に収まりきっています。
この本の最後には「完璧な短編作家の十戒」というのがあります。それを読むとこの作家がどれほど短編作品に力を注いでいたかがわかるような気がします。数ページの短編で密度の濃い話を展開し読者を引き込ませ終わりまで無駄なく綺麗に持っていく。1篇1篇がはじめからおわりまでとってもエレガント!(だけど内容は絶望的!)
1篇1篇が濃い内容なのでいっきにこの本を読むのは大変です。読むと(-ω-)ズーンとなる話ばかりなので寝る前に1篇ずつ読むと思う存分味わえそうです。