3日間のツーリングのうちメインとなる2日目。まずは四国カルストを通って愛媛から高知を目指します。
しかし、楽しいロングツーリングに悲劇は起こります。
四国を体感する
前日に夜中まで走り込んで疲れていたのもあって、朝食を取ってからホテルを出たのが9時。朝が遅いのはいつものことなのでスケジュールに余裕を持たせてあります。
ホテルから走り始めて30分もしないうちにこのような山道を走る。山を縫うように張り巡らされた細く、曲りくねった道。これこそ四国!!(個人のイメージです)
このような道でも観光バスが走るコースらしい。ギアは2速に、コーナーを抜けてはちょいと加速し次のコーナーで対向車が洗われても対応できるよう減速しまた加速する。四国の道は過酷だ。
四国の山道を走っていて鹿児島の山道と違うと思ったのは、とんでもない山の中でも、点々と集落があってそこで生活している人々を見ることができることだ。鹿児島の山道に民家を見つけても人がいる気配を一切感じないが、こちらでは畑仕事をしている人や子供達が遊んでいる姿を見ることができる。
四国の曲りくねった道は川を沿っていることが多い。何本にも枝分かれした川が最終的にこの後見に行く四万十川だったりに通じていると思うと面白い。
山道を1時間30分ほど登り続けたところ、突然視界が開ける。やっと登り終えたようだ。ここから待ちに待った四国のカルストを走ることができる!
カルストを楽しむ
カルストに入ってすぐだったが有名な「もみの木」さんで休憩。
地図: もみの木
濃厚なミルクアイスを頂く。地元のライダーに教えてもらったのだが「もみの木」ではチーズケーキもかなり美味しいらしく注文して20分ほどかかるそうだ。
アイスを食べ終えてまた走り始める。ここは日本だろうかという美しい景色が視界に広がる。まだ見たことない景色があるからロングツーリングは辞められない。
個人的今回のベストショット。
この時点で私は四国カルストに魅了され完全に舞い上がっていた……
悲劇は突然に
車やバイクがごったがえす景観スポットで自分もバイクを降りて景色を眺めようとした。しかし、バイクの数が多く水平な所に停められず少し下り坂になっているところでスタンドを立ててバイクを降りた。昨年のロングツーリングで京都の下り坂でスタンドが倒れてバイクを倒す事件があったので今回は何度もスタンドが固定されているのを確認してバイクを降りた。バイクに背を向けて6歩ほど歩いたところ……
ガシャーーーン‼
「ああ、またしてもやってしまった」振り返ると案の定、隼は自身の重さをスタンドで支えきれず倒れていた。人が集まっていたので周囲の視線がとても痛い。
急いで車体を起こして視線から逃げるように去った。とりあえず水平な場所で車両をチェックしよう。
またサイドカウルに傷が増えてしまった。割れ等はなし。
一番ダメージがあったのはクラッチレバー。今回のツーリング前にピカピカに磨いてたレバーの先端部分が見事にポッキリ。この時知ったのだが、ノーマルのレバーはレバーに負荷が掛った際に先端だけ折れるように加工してあるようで、違和感はあるがライディングには支障がなさそうだ。
カルストで上がりきったテンションは完全に下がった。あまりの自分の不甲斐なさにカルストの草原で30分以上横になって不貞寝した。
しかし寝てばかりでは鹿児島に帰りつけない、自分のツーリングはまだ終わってない。自分の失敗が原因だが、隼がまだ走れる状態であるのに感謝することにした。
愛媛と高知の県境
Twitterで愛媛県と高知県の県境を見ることができる場所があると教えてもらっていたので探してみた。
他のライダー達は自分のバイクと一緒に記念撮影していたが先ほどバイクを倒したばかりの自分はそんな気が起きなかった。
地図: 天狗荘
不運は重なるもので、本来通るルートは災害で通行止めとなっていた。急いで迂回路を考えプラス1時間程の遠回りをして次の目的地へ向かうことに……
次回、高知県を走ります!
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