鹿児島に住んでいながら本土最南端である佐多岬に一度も訪れていなかったのでキャンプ道具を持って行ってきました。
キャンプは今回が2回目。今回もGN125Hにフル装備で行くのですが過積載でセンスタを立てるとフロントタイヤが浮いちゃってます。また後ろ荷重がかかり過ぎて段差等があるとリアショックの底つきを起こしお尻にショックがダイレクトに来ます。
けど平坦な道を進む分にはどっしりした走りになって、ちんたら走るのにはなかなかいいです。背中に荷物があって背もたれにもなるし。
出発は11時といういつもながらの遅い時間。いいんです。今回は佐多岬行くだけですし、桜島フェリー使えばあっという間ですし。
桜島フェリーを使えば陸路で1~2時間かかる距離も15分です。原付2種であれば380円。GN125Hでいくと料金所のおじさんに「え?原付なの?」と驚かれます。
夏に警戒レベルが上がった桜島。最近はちょっと大人しくなりましたね。
桜島を間近に見据えながら走る。晴天に恵まれ桜島の山肌がくっきりと見える。
いやぁ、バイク冥利に尽きます。
桜島を南ルートで走って垂水へ突入。出発時間が遅かったのでもうお昼時の時間。
今回はよく雑誌にも取り上げられている桜勘さんで食事を取ります。
垂水漁業共同組合が運営する食堂で店内に入るとお休みの漁師さんと思われる人たちが昼間から酒盛りをしてたりしてました。
注文した料理はカンパチづけ丼定食¥750。
これがまたうまいのなんの。メインのづけ丼がおいしいのは当たり前だが、写真左上のあら煮がよく煮込んであってとてもおいしい。骨すらぽろぽろと砕けるやわらかさ。みそ汁も濃いの味で疲れが飛びます。
お腹を満たしたところでバイクに乗って南へ南へ。
ひたすら南へバイクを走らせる。信号もなく、他の車にせかされることもなく走っていると日々の悩みとかだんだんどうでもよくなってくる。バイクに乗るという行為は私の精神安定に必要なのだ。
右手にうっすら開聞岳が見えてくる。仕事やお墓参りで年に数回指宿にいくのだが、いつも遠方に見えていた大隅を今走っていると思うとなかなか感慨深い。
どうでもいいのですがこの片方がスカスカになってるトンネルが大好きです。
こういう片側が開いてるトンネルのことを洞門というそうです。なんか癒される。
途中で晩飯のカップ麺とお菓子、お酒を買って今日の野営地である大泊野営キャンプ場に到着。早く付いたこともあってか先客は無し。
この大泊野営キャンプ場。無料で使えるのに手入れもしてあるし、なにより目前の海が美しい。キャンプを始める前はキャンプ上のイメージは草や木がぼうぼうのところにテントを建てるのを想像していましたがそんなことはないようです。
大泊キャンプ上はすぐそばに佐多ホテルというところがあり、キャンプ場を利用する人でも温泉に入らせてくれます。
炊事場。綺麗な炊事場があると洗い物とかもしやすくていいですね。
テント設営を済ませます。一度目よりもかなり設営時間が短くなりました。
「ここをキャンプ地とする!」
大泊キャンプ場から佐多岬まではすぐそこで、10分もバイクを走らせないうちに到着できます。
駐車場から先は徒歩。まずはながーーーいトンネルがお出迎え。
遊歩道はこんな感じにところどころ木々が通行を妨げるように生い茂っている。
足場も平坦ではなく、坂道や階段での上り下りが運動不足の足をじわじわ苦しめる。
それでもなかなか見れない南国風の植物が生き生きとしている様は見ごたえがある。
道中にある神社。こちらも南国植物が参道を邪魔している。
それにしてもえらい曲がり方だ。
ぜぇぜぇ言いながら本土最南端に到着。昔は綺麗な展望台があったのだが老朽化から撤去されいるようだ。残念。
うっすら見える開聞岳。絵になります。
佐多岬に愛犬ともに京都からはるばる来ていた御婦人とお話していたら「こんな場所にいるんだから記念にアンタの写真とったるわ」と言われ撮ってもらう。お返しに愛犬と御婦人のツーショットを撮ってあげた。
御婦人から「私の息子もアンタと同じ歳ぐらいで先月結婚したわ。1人で旅行するのもいいけどいい相手を早く見つけなさいよ」とありがたい言葉をいただく。それが簡単にできたら1人でキャンプなんかしねーよ!!
日没が近づいてきた。綺麗な夕日だ。
キャンプ場に帰還。この後は佐多ホテルで入浴し、星と海のさざなみを聞きながら酒を飲んで1日を終えることにした。
2日目
夜が寝苦しい暑さだったためか少し疲労感の残る朝。朝のコーヒーとパンを味わって撤収作業をします。
バイクを走らせているとたくさんの風力発電用の風車が見えたのでその方向に走ってみる。時間には余裕があるので気ままな移動だ。
風力発電所展望台というところに行きつく。辺り一帯に風車が設置してある姿を一望できる。
風車の大きな影が動くのをぼけーと見たりする。観光地らしい観光地でもないので自分以外に訪れている者はいなかった。
国道にでれる看板を頼りに走るとまさかの通行止め。まさかどちらにも進めないなんて。
この後も幾度となく通行止めの看板でGoogleMapで道を確認しても思うように進めない事が多く苦労した。
国道にでる道を探していたら閉鎖された分校などを見つける。現実ではのんのんびよりのように少ない児童数では運営できないのだろう。
何度となく道にまよいながら今日の目的地である雄川の滝を目指して走る。
ようやく雄川の滝へ到着。
駐車場に到着すると滝まで1200mの看板。ガイドのおじさんから「片道2,30分だからがんばってね」と声をかけられる。遠いな。
佐多岬に比べると道が整備されているので歩きやすい。ただところどころ山水が流れ出て道が水に浸かっている場所があった。こういう場所ではGore-Texのシューズが大変役に立つ。
カジュアル登山靴買いました。「mont-bell クラッグステッパー」 - ゆに昆布
ひたすら歩いて到着。写真だとスケールが分かりにくいがとても高い位置から大量の水が常に流れ落ちる様子は圧巻。滝壺から離れたところにいても水しぶきが飛んできます。最近滝ばかり見てきましたがそれでもこの雄川の滝のスケールは素晴らしいの一言です。
大きな滝の雄大さは圧巻されますが、枝分かれした小さな滝も美しいです。まるでカーテンのようです。もっと近づいて見てみたいのですがこれ以上近づけませんでした。
雄川の滝|観光スポット|鹿児島県観光サイト/本物。の旅かごしま
雄川の滝を見た後はまた桜島フェリーから帰ります。噴火はしていなくとも湯気がでている桜島。今回のツーリングでは火山灰も雨も降ることなく快適なツーリングになりました。向かう観光地を絞って移動すると時間にゆとりが生まれて寄り道したりゆったり走れていいですね。寒さが増す前にもう一度ぐらいキャンプにいきたいです。
【スポンサーリンク】
?