未来改造のススメ 脱「お金」時代の幸福論
posted with amazlet at 16.06.29
最近本を読む機会が０になっており、こりゃいかんと思いなんとなく面白そうに感じて手に取ってみた本。その中に「命と引き換えにして欲しいモノがあるか？」という問いかけがあり、ちょっとばかし考えこんでしまった。
本書の中では、「命と引き換えにして欲しいモノがあるか？」という問に若者ほどシーンと黙りこんでしまうと書かれていた。なんでも、若者は欲求を持つことがダサいことだという感覚があり、自分の欲望を人に知られること＝弱点を自ら晒すことに繋がり、自分自身が己の弱点を知りたくないと思っているんだとか。
※2010年出版の本です。
確かに自らのダサい所、人が知れば笑われてしまうようなことは隠しておきたいと思う感情はあるが、「命と引き換えにして欲しいモノ」が答えられない理由としては弱い気がする。だいたい、今の時代ある程度のものは命を懸けなくても手に入るものだと思うので、「命と引き換えにして欲しいモノ」が即物的な実態を持ったものでは命を対価に得るには割に合わないと考えてしまう。コスパが悪い。
では、命と引き換えに得る実体性の薄いフィクション的なモノ・コトであると途端に自由度が高過ぎて考え切れないわけで、どんな異性からもモテモテになる能力とか世界平和とか言うのはなんだか陳腐すぎる。(１人の命で世界が平和になるのなら人類的にはコスパがいいのだろうが。）
答えがでなくてモヤモヤする。何か「命と引き換えにして欲しいモノ」でGoodなものがあれば誰か教えてほしい。
今回読んだ本には他にも面白い事が書いてあったのでそれを抜粋。
- 「育てる」発想が無い人が多い。刺身が海をそのまま泳いでいると錯覚している。
- 懸命に働くことは馬鹿でもできる。何も考えたくないからこそ一生懸命働く。働くことは馬鹿の免罪符である。
- 一夫一妻制は哺乳類に向かない。オスとメスで出産・育児の面でコストが違いすぎる。
- 「彼女は二次元でいい」と思うが「友達が二次元でいい」という発想にはいたらない。セックスは機械化しやすいが、友人は人間でなければならない。結局、右手でいいんですよ。
