ついに闘いの時は来ました。GN125Hという車体を購入する前からGNオーナーのブログで必ずといっていいほど行われているフォークオイルの交換。得体のしれない中華オイルを吐きださせることでナイスな乗り味になると言われているメンテナンスです。
しかしながら、フォークオイルの交換には「ハンドルを外す」「フロントタイヤを外す」「適正な量と油面となるようにオイルを補充する」と言ったメンテ初心者からすると大きなハードルが立ちはだかり挑戦を今まで見送っていました……がこのたび一大決心してチャレンジしたのでした。
今回のメンテナスンはこの2本のフォーク内に入っているオイルの交換を行うことです。
手順を列記すると、
0.ジャッキアップしフロントを浮かせる。
1.ブレーキパッド及びメーターケーブルを外す。
2.フロントタイヤを外し、フェンダーを外す。
3.フォークを固定しているボルトのうちハンドル近くの2本を緩める。
4.ハンドルを外し、フォークの蓋となっている22mmのボルトを緩める。
5.フロントSマーク裏にあるフォークを固定するボルトを2本緩める。
6.フォークを引き抜き、古いオイルを捨て、新しいオイルをいれる。
という手順になります。うーん長い。工程が多くなるとメンテナンス素人の私には難しく感じます。やり方は以下のサイト様を見ながらやらせていただきました。正直、私の記事を読むより分かりやすいと思います。
フロントフォークの点検とフォークオイル交換 | パパはGN125H好き
フォークオイル交換&フォークブーツ取り付け | 激安中華バイク、GN125Hを買ってみた - 楽天ブログ
特にこの動画が分かりやすかったです。
Suzuki GN125H フロントフォークオイル交換 ( Front fork oil change ) - YouTube
まずはジャッキアップ。フロントタイヤ等を取っ払ったりフォークを抜くのに前輪を浮かせる必要があります。
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これです。庭に無造作に置いてあったコンクリートブロックです。センタースタンドを立てた状態でリアボックの中にコンクリブロックを重しの代わりに置きました。前回のキャンプツーリングの際の過積載で思いつきました。1個でもフロントが上がりますが念のため2個のせてセンタースタンドとリアタイヤでしっかり車体が接地している状態にしました。
嘘か真か、センタースタンドは普通に立たせてリアを持ちあげさせ、リアに荷重をかけフトントを持ちあげさせるようにすることでメンテナンス性を高めるものだと聞いたことがありますし、たぶん大丈夫でしょう。たぶん。(真似してどうなっても事故責任ですよ)
まずはブレーキキャリパーを外します。キャリパーがブラブラしているのは見ていて気持ちが良くないのでフロントアップしたフェンダーと同じぐらいの高さのものを横に置いてそこに置いておくのが良いです。私はまたもや庭に無造作に置かれていたゴミ箱が調度よい高さだったのでそこに置きました。
メーターケーブルを外す。これはプライヤーで反時計回しに回せば簡単に外します。このケーブルの中には回転する凹凸がついていて、付ける時にはその凹凸を合わせる必要があります。
ハンドルとフォークを外す前にペンで印をつけておきます(赤色の線)。ハンドルはいつでも調整ができるのであまり重要ではありませんが、フォークは外して取り付けの際に左右2本の高さを合わせる必要があるのでしっかりと印をつけておくことをオススメします。私はうっすら印をつけてしまったせいでフォークを磨いた後に印が消えてしまって取り付けの際に難儀しました。
続いてフロントタイヤを外します。17インチのボルトを外してブレーキディスクのある方向から引き抜きます。シャフトって長いからなかなか引き抜くのが大変。外した瞬間タイヤが落っこちないように最後らへんはゆっくり引き抜きます。
フロントタイヤが外れました。ここまでくるともう後戻りはできません。
ハンドル外し。この時ブレーキレバーがどっかに当たったりしないように気をつけましょう。キャリパーがディスクから外れているので握ったりするとパッドがくっついて面倒なことになります。(以前やったパッド交換でうっかりやってしまって大変な事になった経験があります。)
ハンドルを外すことで奥にある22mmのぶっ太いボルトにアクセスできるようになります。手順としては側面のフォークを固定するボルトを先に緩めて22mmの太いボルトを緩めました。硬そうに見えましたがソケットレンチで簡単に緩みました。
今回のメンテナンスで一番苦戦したのがこのスズキのSマーク裏にあるフォークを固定するボルト。これが極悪。Sマークの板が邪魔をしてソケットやメガネレンチは入る余地を生みださない。スパナでやるしかないがめちゃくちゃ硬い。17mmのボルトなので車載工具のスパナで頑張ったのですがビクともしない。危険を承知で体重をかけながらスパナを引っ張ってなんとか取れました。(この2本だけで1時間ぐらいかかりました)
外れたフォーク2本。上部の固定されていた部分はサビや傷が多くついています。
先に緩めていた22mmのボルトを外して中のオイルを抜きます。
出てきたオイル。なんだこの色は……臭いも強烈でドブみたいな臭いがします。
フォーク内の古いオイルを出し尽くすためにフォークを逆さにして30分ぐらい放置します。
フォークオイルはスズキ純正品を使います。スズキ純正のフォークオイルはなかなか見つけることができずモノタロウで購入しました。
フォークオイルと同時購入したメスシリンダーで174ccを測ります。1ccほど多くなってしまいましたがメスシリンダーに付着する分ぐらいではないかと。
オイルを入れて伸ばしたフォークの油面を測り375mmであることを確認し、バラバラになったパーツを戻していきます。
組み上げ完了。
バラバラにするのには時間がかかりましたが、戻すのはあまり時間がかかりませんでした。
肝心なフォークオイル交換後の乗り心地ですが、交換前よりもフロントがガッシリとした感じになって安定感が増した……ような気がします。
まだまだGNにはたくさん走ってもらいたいのでこれからも各所メンテナンスはチャレンジしていこうと思います。
・おまけ
前面が灯火類だけになったマヌケなGN125H